日本肺サーファクタント・界面医学会 | The Japanese Medical Society for Lung Surfactant and Biological Interface

理事長挨拶

理事長 千葉 弘文

理事長 千葉 弘文
(札幌医科大学医学部 内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学分野 教授)

2025年4月より諏訪部 章先生の後任として、本学会の理事長を拝命致しました。諸先輩が積み上げてこられた伝統の一端に携わらせていただきますこと、大変光栄に思いますともに身の引き締まる思いです。本学会は1969年に「肺表面活性研究懇話会」として発足し、1975年に日本学術会議への登録を経て「日本界面医学会」へと発展しました。物理化学、生化学、形態学などの基礎医学から小児科、産婦人科、呼吸器内科をはじめとする臨床医学まで、広い領域の研究者が集まり、画期的研究を世界に発信してきた歴史があります。岩手医科大学 藤原哲郎先生らによる人工肺サーファクタント補充療法は、新生児死亡を低減することに世界で貢献してきました。これらの功績により藤原先生はキングファイサル国際医学賞やアプガー賞などを受賞されました。また札幌医科大学 黒木由夫先生らが血中サーファクタント-A、-D測定法を開発しました。現在、間質性肺疾患の血清バイオマーカーとして、広く臨床応用されています。2007年には、学会名称が「日本肺サーファクタント・界面医学会」へと変更されました。現在では、本学会の対象はその名が示すサーファクタントや界面活性だけに留まりません。研究内容の主流は界面活性からサーファクタント蛋白質、分子細胞生物学へと時代の趨勢に対応してシフトし、関連領域である感染症学、生化学、免疫学、薬理学、再生医学などの多領域の専門家、研究者が参加し肺疾患を中心に議論を展開する学会となっています。基礎から臨床まで広い領域をつなぎ、時代の先端を行く交流の場となることを祈念しつつ、多くの先生のご入会を心よりお待ち申し上げております。

(2025年4月1日)

学会事務局

日本肺サーファクタント・界面医学会・事務局
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札幌市中央区南1条西16丁目
札幌医科大学医学部 内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学分野内
事務局長 齋藤 充史

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