第18回日本骨盤臓器脱手術学会学術集会第18回日本骨盤臓器脱手術学会学術集会

第18回日本骨盤臓器脱手術学会学術集会

ご挨拶

会長 東 信良

第18回日本骨盤臓器脱手術学会学術講演会

会長 藤井 美穂

社会医療法人社団カレスサッポロ時計台記念病院
院長・女性診療科部長

第18回日本骨盤臓器脱手術学会学術集会の会長を担当します藤井美穂でございます。学会の開催にあたりご挨拶いたします。会期を2025年4月12日(土)・13日(日)とし、通常開催日程より1ヶ月遅い北国仕様で、早春の札幌で開催する運びとなりました。当地開催は2013年12月6日(金)〜8日(日)の第8回骨盤臓器脱手術手技研究会以来、11年ぶりとなります。会場はJR札幌駅新幹線乗降口隣に、同年4月1日に開院する「カレス記念病院」内のカレスホールと、隣接する学会場「デ・アウネさっぽろ」です。

高齢社会を背景に骨盤臓器脱の受診者が増加するとともに、手術術式の変遷と多様化も顕著となり、術者の幅広い技量がさらに求められるようになりました。2007年に第1回TVM研究会が開催され第7回までは、導入された経腟メッシュ法の教育、術式の検証を進めるとともに改良を重ね、わが国のPOP手術の充実を牽引した時期でした。2013年の第8回学術集会の名称変更は、腹腔鏡下仙骨腟固定術がいくつかの施設で開始され、POP手術の多様化を告げる時期に突入したことを示しました。2014年以降、本学術集会は学会に昇格し、現在の骨盤臓器脱手術学会と名称変更しました。LSCとRSCがそれぞれ2016年、2020年に保険収載され、さらにvNOTESが導入、POP手術に参画する医師数はさらに増加しました。ブラインド手術から内視鏡手術が参入、「見える化」を得たことによる好結果の一方で、適応の甘さ、技術不足なども露呈するという功罪も生じ、新たな課題が出てきました。

POP手術の引き出しを多く持ち、患者さん毎の個別化手術でQOLを上げるmissionの達成を念じ、第18回学術集会のテーマを「その先の骨盤底修復手術 いい塩梅へ」に込めました。学術集会に集う先生の本音をフランクに出していただき、熱い学びの時間にすべく鋭意準備中です。もちろん期待の北海道の味も、先生のお越しをお待ちしています。来年の4月、札幌の地で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。